2015年8月25日火曜日

第19回千坂校下防災訓練で全住民の60%以上の5千4百人が参加!

8月23日午前8時、「森本・富樫活断層を震源とするM7.2、震度6強の地震発生」を想定して、千坂校下自主防災会が総力をあげて取り組んだ第19回千坂校下防災訓練が実施されました。
今回は新たな取り組みとして、①7名の防災士の皆さんに主導的役割分担をしていただき、②避難所運営を模擬体験する「防災ゲーム 避難所HUG」を導入して、実効力のある防災訓練を目指しました。

午前6時30分、防災士を含む役員全員が公民館前に集合し、本部設営と防災倉庫の在庫確認に着手。
防災士の皆さんから「防災倉庫に何があるか見たことがない」という申し出があり、今回から備品点検確認をしていただくことにしました。
発動発電機も作動状況を確認した
台帳照合が終わり、防災倉庫の改善点の指摘がありました。
①備品リスト表を壁面に掲示すべき
②飲料水用ポリタンクは場所を多く占用しているので、伸縮可能な新製品に変更できないか
③簡易トイレを体育館訓練場で展示した方が良い
④トイレットペーパーのストックがない
⑤段ボール箱が積み重なっていて何が入っているかわからない(マジックですぐ表示した)
⑥自転車は非常時の必需品。備品にできないか
⑦防災訓練の結果に基づいた「反省会」をすべき

以上について役員会で検討したいと考えます。

8時、町連ブログにより避難訓練開始を告示。
これにより23町会が一斉に「町なか訓練」として一次避難所に住民が避難した。
各町会の班長さんが一軒一軒巡回して避難済みカードを確認し、所定用紙に記入し町会長に提出した。この作業が最も大変だが、対策本部が救援体制を図るための最も重要な基本的作業でもあります。
9時、千坂小学校体育館へ二次避難訓練のため集合した。小学生は登校日として全児童が本訓練に参加した。
谷内防災士が避難訓練開始宣言
会場には各町会から合わせて420人が集まった。
西尾防災士が任意で持参された防災グッズの説明
防災セットのサンプルも展示された
今回は小学校会議室のAED取り扱い訓練、グラウンドでのバケツリレー、消火器、煙中体験等が実施され、千坂公民館駐車場ではしご車体験、消防車見学のほか、公民館2階ホールで避難所運営模擬体験コーナーが設けられました。
講師は金沢学院大学田中純一准教授に依頼しました。
今、何をするか プロジェクタで説明された
6テーブル×8人の48人が訓練した
矢継ぎ早のアクションを指示されパニックそのもの
金沢市最長のはしご車体験
消防自動車ってこんなんか!と小学生も真剣なまなざし
地獄やった!と煙中テントから出た小学生
それぞれの訓練が終わり、10時15分から木下防災士が講演した。
いつ起きるかわからないから訓練は大事・・・と
続いて金沢学院大学田中准教授から被災時の避難等について講演された。
全員真剣に耳を傾けた
最後に駅西消防署森本出超所長から講評が行われた
以上、防災訓練の概要について記しました。
今回、防災ゲーム「避難所HUG」を導入しましたが、受講者から、「次から次とすぐ対応が必要なアクションが要求されパニック状態になった。実際はもっと大変だろうが、臨戦態勢を体験し非常に有意義だった。町会単独でも防災訓練を予定しているが、その際に金沢学院大学田中准教授の講演をお願いしたいと考え、すぐ連絡を取り承諾を得た。町内で実際行動できる人材を育てたい・・・」と。
そんな動きもあり、本防災訓練は減災の一助となるものと確信するものであります。
各町会長、諸団体長の皆さん、訓練に参加した皆さん、ご協力に感謝を申し上げます。
なお、「避難所HUG」ゲームについて、別途、関係資料をブログで紹介します。

              千坂校下自主防災会  会   長 西田  稔
                    〃 副会長(記録担当)  中屋 保雄