2014年9月21日日曜日

城北地区公民館連絡協議会研修視察旅行で富岡製糸場へ

浅野川以北12公民館で構成する城北地区公民館連絡協議会は、城北地区公民館相互の連絡協調を図り、社会教育の振興に寄与することを目的とした諸活動を実施しています。
その諸活動の一環として、例年この時期に全役職員が参加する研修視察旅行を実施しています。
その研修視察旅行が9月18日~19日の2日間にわたり、今年に世界遺産登録されたばかりの富岡製糸場等を見学し見聞を広めると伴に、役職員相互の親睦を図りました。
参加者は急に都合がつかなくなった一人の公民館長を除く11公民館長、各公民館の主事と事務員20人の総勢31人でした。
浅野川公民館前を早朝6時30分に出発し、途中、薬師谷公民館前に寄り、北陸自動車道、信越自動車道を経て正午過ぎ富岡製糸場に到着しました。
明治5年に建築された富岡製糸場前で
世界遺産に登録されることが決定した5月の連休には、観光客が押し寄せ大混雑、それ以降も全国各地から人波が途絶えることがない人気スポットになったとガイドの説明がありました。
屋根組がトラス構造を採用し大空間が確保されていると力説!
明治5年といえば新橋~横浜間が鉄道開通した年。明治維新後、政府は日本を外国と対等な立場にするため、産業や科学技術の近代化を進めました。鉄道はイギリスから建設技師を招き、技術者を養成し全国鉄道網の建設技術の礎を築きました。
近代化を図るためには資金が不可欠だが、そのための資金を集める方法として生糸の輸出が最も効果的と考えました。そこで政府は生糸の品質改善・生産向上と技術指導者を育成するため、フランスから技術指導者を招き、洋式の操糸器械を備えた模範工場をつくるととにしたのです。
廃藩置県の混乱の中、強力に推進した日本の国力強化(富国強兵)策を、現代に生きる私たちは先人の努力をもっと評価しなければならないと感じたのは私一人ではないと思いますが・・・・。
昼食後、江戸時代から採石場として発展した町と大谷石の歴史を紹介する宇都宮市大谷町の大谷資料館に向かいました。
大谷資料館前に到着
資料館坑内入口
狭い入口から入った直後、先の見えない大空間の広がりが予感しました。
どこまで続くの?
驚きの大空間が現れた!
この空間は建築材料とした大谷石を切り出したことにより生み出された。

大正12年9月1日、関東大震災発生の当日、帝国ホテルが開業した。このホテルに大谷石が使用され、震災では無傷。このため大谷石に注目が集まり建築材料として需要が急増した。
近年、外国産の石材が価格で勝り採石が中止された。そして東京ドーム3杯分の大空間が地下に残った。
床、壁、天井、どこも高級仕上げしたように立派に映り、感嘆の声が上がった。コンサート、結婚式がここで開催され人気急上昇とのことも納得。是非一度訪れてみてください。
坂東19番大谷観音へ
大谷石は凝灰岩で比較的加工が容易なことから、大きな石仏が保存されている。大谷観音は岩を彫刻した6,7体の仏像がご本尊として祀られている。
町全域が大谷石でできている
翌日、ここも世界遺産である日光東照宮に向かった。
隣接する輪王寺は現在修復中であるが、工事現場を見学ルートに入れられ、貴重な体験をさせてもらった。
仮設足場の全面に「絵」の寺院が!
修復中の内部
ここを見学後、日光東照宮へ。
旅行シーズンとあって大混雑の中、人をかき分けるように見学しなければならなかった。
陽明門は工事中のためネットで覆われて観ること能わずが残念なところ。
修復された本殿、豪華絢爛と称するにふさわしく光り輝いていた
本殿に入り全員お祓いを受けることができました。
ここを後にして華厳の滝、吹割りの滝を見学後、午後9時過ぎ金沢に帰還しました。
50年ぶりの華厳の滝
吹割れの滝
名前すら聞いたことがなかった吹割れの滝は想像を超えた景観地でした。
割れ目に落ちる大量の水流
以上、研修視察旅行の概要について記録しました。
これを糧に、城北地区12公民館役職員の皆さんと共に、今後の公民館活動に生かしていきたいと思う次第です。