2014年9月25日木曜日

都城市妻ケ丘地区自治公民館長研修視察で金沢方式の公民館活動について講演

昨日(9月24日)午後2時、宮崎県都城市妻ケ丘自治公民館連絡協議会のご一行15名の館長の皆さんが千坂公民館の活動状況について研修視察にご来館されました。
早朝6時都城市を出発され宮崎空港から大阪空港(伊丹)を経由され、JRで金沢駅に着いたと聞きました。所要時間は何と8時間。
全国各地に数ある公民館の中で、なぜ千坂公民館が研修視察先として白羽の矢が当たったのか、その理由は、インターネットで当公民館のHPとブログで公民館活動状況をご覧になり関心を深められ、15名の館長の総意で決められたのことでした。
ご一行の皆さんに、当館に白羽の矢が当てられたことは名誉なこととお礼を述べた
あらかじめ公民館活動実態調査票が送付されており、妻ケ丘地区公民館と千坂公民館の活動状況が比較対照できるような様式となっていました。
講演の冒頭に、先ず金沢市の公民館運営は独特の方式となっていることを理解してもらう必要があったので、次の特徴を説明しました。
1.地域主導
運営(維持管理、役職員選任)を各地域に委託している。
2.ボランティア

活動は多くのボランティアのかたがたによって支えられています。
3.地元負担

運営費や施設の整備費の一定割合は、地元負担によってまかなわれています。(運営費1/4、施設の整備費1/3)
また、金沢独特の運営方式に加え、小学校に概ね1館の割合で全市に60館の地区公民館が設置されていることや、小学校通学エリアを校下と称して、そのエリアに23の町会があって町会連合会という組織を構成していることを説明しました。
そして実態調査票の各項目に従って解説を行いました。
公民館活動実態調査票
解説状況
全項目について内容を具体的に説明して質問を受けました。
運営方式が異なっているためか、矢継ぎ早に質問がありました。
熱心な質問がなされた
主な質問
1.公民館活動に参加できる世帯数は全世帯に占める割合はどれくらいか。
■住民が公民館活動に参加できるできないの制限は一切ない
この質問について?と思い、逆に質問しました。「妻ケ丘地区公民館ではなぜ制限されるのか」と。
その答えは、自治公民館会員でなければ参加資格がない(会費納入者のみ資格あり)。全世帯の6割前後であり、かなりの未加入者がある・・・とのこと。そして、千坂校下の自治会(町会)加入率はどれくらいかと聞かれたので、アパート居住者で大半が町会未加入となっているほかは、200世帯に1世帯あるかないかで殆どが町会に加入している・・・と答えました。
2.市からの配付物、ごみステーションの監視員はどのように行われているか。
■公民館にレターボックスを置き、月2回各町会が受け取り全世帯に配付している。ごみ当番は町会各班持ち回りで行っている。
そのほか数々の質問があり、できるだけ丁寧にお答えしました。
質問内容から、千坂校下の各町会長の業務を自治公民館長が行っていると認識しました。
そして、金沢方式による公民館活動の優れた面をも再認識しました。
公民館は被災時には避難先となる。公民館利用は会員でなければ制限されるということの弊害が懸念されると問題提起しました。
1時間の予定が30分ほど延長になるほど熱心に公民館活動実態について聞かれ、ご一行は宿泊地和倉温泉へと向かわれました。