2014年6月28日土曜日

金沢マラソン成功のため長野市の実施要領を学ぶ公民館長の研修旅行

金沢市公民館連合会は、6月26~27日の2日間にわたり、平成26年度公民館長県外視察研修旅行を開催しました。
参加者は60公民館長のうち3館長が都合により欠席、6公民館から副館長が代理出席とした57名と市生涯学習課2名、事務局長を含め総勢60名が参加しました。

今回の館長研修課題として、「地域ぐるみで子どもを育てよう」と目標を掲げて取り組んでいる長野県上田市塩田公民館を訪れ、その仕組み等について学ぶこと、金沢マラソンを来年に控え、長野冬季オリンピック以降毎年開催され今年で16回の実績を誇る長野市からそのノウハウを学ぶことにありました。
金沢を8時に出発し北陸道~信越道を走り信州そば二の蔵で昼食となりました。
信州そば処「二の蔵」
13時過ぎに上田市塩田公民館に到着して塩田公民館長から組織、取り組み状況について説明を受けました。
受講状況
受講後質問時間が設けられ、ボランティアとPTAの関係、その年齢層はどうなのか、塩田公民館の組織で各集落ごとに分館がおかれ、全ての分館に分館長、主事が配置されていることについて、施設の所有者、役職員の処遇について質問がありました。
回答として、ボランティアは「指導しないこと」に徹しPTAとは切り離して活動している。また、分館制度については、各施設は市と共有、地域(自治会)ごとに選出された人に業務を委嘱し、無報酬で活動されているとのことでした。

次に向かったのは海野宿。この宿場町は江戸時代の参勤交代で賑わったそうです。

この地域一帯を長く支配した豪族海野氏一族を祀った神社では、木曽義仲が平家との戦いに出陣する際や、武田信玄公が上杉謙信公との戦に本神社広場に集結し戦勝を祈願した場所であること等、ボランティアガイドさんの熱心な説明に耳を傾けました。
その神社からおよそ800mに亘って連担している旅籠のまちなみを訪れ、建物が往時を彷彿させる風景に圧倒されました。
タイムスリップしたような佇まい、まるで映画のセットのように
加賀藩が本陣としていた旅籠
この街並みを見て疑問に思ったことは、なぜ現在まで見事に「群」として残ったのか。
その答えがありました。明治以降も富国強兵の国策に寄与した養蚕、生糸生産基地として繁栄を極めたことが理由でした。
この街並みを見学している時、突然カメラの紐が外れて落下、その衝撃で破損するアクシデントに見舞われ、これ以降の記録写真撮影ができなくなりました。
上田から山越えして松本市の旅館へ。

翌日、松代に向かい松代象山地下壕跡を見学をしました。この地下壕は終戦間近の昭和19年に述べ300万人の労働者により突貫工事で建設され「帝国陸軍大本営」の置かれた場所。
天皇皇后両陛下の御座所も併設されており、地下壕の一部が見学できるようになっています。
現在、気象庁の地震観測所として使用されており、世界の地震計測に威力を発揮しているそうです。
その次に長野市城山分館に向かい、午前10時30分に到着して「長野マラソン実行委員会」から組織構成、ボランティアの役割、員数、募集方法等について詳細に説明を聞くことができました。
金沢市では金沢マラソンの成功に向け、その準備が進捗しており、近く公民館の役割や分担が示されることでしょう。そのための研修で、大いに参考になったと感じました。
昼食後、善光寺を訪れ、寺内案内とお戒壇めぐりの視察を行い、午後6時30分金沢に到着し研修旅行が終わりました。

お世話された事務局の皆さんに厚くお礼を申し上げます。