2014年3月22日土曜日

廃棄物対策推進員の施設見学会が開催さる

本日(3月22日)午前9時30分から、金沢市廃棄物対策推進員を対象にした施設見学会が開催されました。
31名の推進員(千坂校下2名)が集合場所に指定された金沢市西部環境エネルギーセンター前からバスに乗車して、最初の目的地「資源エコロジーリサイクル事業協同組合」の白山農場(白山市倉部町)に向かいました。
白山農場は広大な加賀平野の一角に位置しており、ビニルハウスが数えきれないほどあって、かつ、青空天井の畑が一面に広がっていました。
この農場を見学する理由は、加賀市全世帯の約一割が生ごみ処理費を負担(35円/kg)して低酸素・循環型社会システムに協力して農業に生かされている点にあります。
生ごみはこの農場に運搬され堆肥化してそれを利用して野菜を栽培するシステムを採用しています。

この農場で収穫されたキュウリやトマトが首都圏の消費者に受け入れられ、事業も好調に推移しているそうです。事業者の説明では、堆肥がミネラルを多量に含んでいるため野菜が「おいしくなる」とのことでした。
加賀市の生ごみが減量したことにより、処理施設1か所が不要になったそうで、一石三鳥の効果をもたらしているそうです。
次に向かったのは金沢市野田町地内にあるJA金沢市農産物直売所ほがらか村野田店。
ここは生ごみからできたコンポスト堆肥の受け入れ店舗となっています。
市では生ごみを簡単に堆肥化できる段ボールコンポストの普及に注力しています。その堆肥をこの店舗が受け入れ、ポイントが貯まると商品と交換できることになっています。
店長の説明
ここを後にして金沢市戸室リサイクルプラザに行き、昼食をとり館内施設を自由見学。
リサイクルされた家具展示。入札で購入が可能。
次にこの近くにある戸室新保埋立場を見学して、担当者から設備の構造、残りの収容可能年数(4,5年で限界)、隣接地で造成中の埋立場(40年程度収容可能)について説明を受けました。
現在の埋立場

次は「金沢産段ボールコンポストの素」を製造している社会福祉法人やちぐさ会へ(牧町地内)。

本作業所は授産施設であり、30数名全従業員に能力に応じた給料が支払われているとのことでした。
所長はなかなかユニークな人で、アフリカ向け木質ペレット燃料発電機を製造したり(需要旺盛とか)、木質ペレットを燃料としたストーブの開発、付近の山野草を栽培、お菓子を製造販売したりと多彩な能力の持ち主でもあります。
作業所のすぐそばにうず高く積まれた山土がありました。
国産レアアースは中国に輸出されている
小二又から牧町付近にかけてこの山土の山がいくつもありました。何でも高品質の鉄を製造する必需品として需要が大きいのだと聞きました。
次に向かったのは、資源ごみ回収拠点店舗(ストアーくる・ステーション)に指定されているアルビス田上店を見て資源ごみの自己搬入施設である金沢市西部管理センター資源搬入コーナーに行きました。
分別かごが並んでいた
ここを最後に、出発点金沢市西部環境エネルギーセンターに向かいました。
到着して全員1階の研修室へ。
ここで参加者全員に段ボールコンポスト1式が支給され、使用方法やコンポストの組み立てを行いました。
明日から自宅で堆肥づくりに挑戦し、生ごみ減量実践者に加わりたいと考えています。
皆さんも是非、生ごみ減量にご理解いただき、ご協力をお願いして施設見学会のご報告といたします。